バンドをやるってことはね、「売れてからやる」わけじゃなくて、「やってるうちに売れるかもね」っていう精神が基本。というわけで、われわれは売れてはいません(笑)。無名、知る人ぞ知るアーティスト。でも、そういう状態でリハーサルに本気で挑むのがロックってもんです。
若い頃――いまも気持ちは若いですが(笑)――もっと若い頃は、週に3回も4回もリハーサルして、技術を積み上げてました。10代・20代は、まさにその「貯金」の時期。でも今は違う。いまはその貯金を切り崩すどころか、新たに投資するフェーズです。つまり、年齢とロックは無関係。
ただ、現実的には、月に数回のリハーサル。メンバーそれぞれが時間をやりくりして、限られた中でクオリティを追求しています。これは本当に大切なことなんです。
毎回、新曲レパートリーを導入するにあたり、各メンバーがそれぞれ自主練や研究をしてから、スタジオで「初めて合わせる」わけです。つまり、それが「The First Practice」。解釈が違うのは当たり前。一発で決まるはずもないけど、そこが面白い。
「あれ?おれの解釈と違うんだけど?」 「マジか、それで来たか!?(笑)」 「でも意外とアリかも…」
この化学反応こそがバンドの真骨頂。
この初回リハをYouTubeで配信するのが「The First Practice」です。つまり「最初の練習」そのまんま(笑)。でも、それを観てもらえるって、ある意味ロックの現場をそのまま届けてる感じで、すごくリアルだと思ってます。
そして、今日は「The First Practice」の前回の動画をご紹介します。
前回取り上げたのは、ポール・マッカートニーの映画『Broad Street』でも使用された。そう、あの美しいバラードです。
この曲、じつは歌モノとしては合わせやすい構成になっていて、リハーサルとしては比較的スムーズに進行しました。テンポも素直、コード進行も素直。というわけで――
> 正直、あまりハプニングもなく(笑)、
結果として「ちょっとおもしろみに欠ける動画」になってしまったかもしれません。
とはいえ、こういう曲もヤラセ無しで晒していくのがThe First Practiceのコンセプト。最初の合わせ、つまりリアルなリハーサル現場をそのままお届けするということに意味があるのです。
動画(録画)はこちらからご覧いただけます👇
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そして、明日のヴログでは…
次回の「The First Practice」について書きたいと思います。
今度はもう少し…荒れた展開になりそうな予感も(笑)?
それではまた明日。
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最後に一言
昔アメリカで聞いた話。「バンドで最初に喧嘩するのは、誰が車出すかって話だ」…確かにね(笑)。
だけど俺たちは車じゃなくて、音を出すことに燃えてます。
Stay Rock.