本日は 「歌のキー」 について。
いま、女性ヴォーカル曲のカヴァーをNEWESTで仕込み中なのですが、やはり Key(調) って、実に悩ましい。
男が男の曲をカヴァーするなら、オリジナルのキーでいけることが多いんです。でも最近よく見かけるのが、ハードロックバンドに女性シンガーを立てるパターン。
あれ、音域的には便利なんですよ。だって、男性シンガーでハイトーン出せる人を探すよりも、女性がオリジナルキーで代用できるから、成立しやすい。
でもね……
あれ、ロック的には“無し” です(笑)!
歌のキーって、単なる高さの問題じゃないんですよ。
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🎶響きがすべて。それがKey。
たとえば、ビートルズはその辺、ほんとによく分かってる。
Keyって「出せる・出せない」以前に、「響き」なんです。
名曲 「Long Tall Sally」。Fでもちょっと違う。Eなんてもってのほか。
「Oh Darling」 をCやDで歌ってみ?
……その瞬間、あの名曲は死にます。
Keyは、魂の座標みたいなもので、移した瞬間、バランスが崩れる。
もちろん事情によって調整することはあるけど、それでも「原キーに込められた説得力」は何にも代えがたい。
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💡【今日の教訓】
Keyはただの高さじゃない。その曲が生まれた温度と空気なのだ。
ビートルズはそれを知ってた。
そして我々も、たとえカヴァーでもそのスピリットは大事にしたい。
ちなみに、今回仕込み中の女性ヴォーカル曲、ギリギリのキーで踏ん張ってます。原キーで勝負です!
それではまた明日のヴログで。
Stay Rock🤘