今日もヴログを更新します。
最近、Newestというもう一つのバンドが、予想以上にいい波に乗ってきています。
このバンドは、映画音楽を洋楽ロックにリアレンジして演奏するという、ちょっと変わったスタイルのトリオ。
カヴァーといっても、ただの再現ではない。アレンジで魂を吹き込むという意味で、我々のロック魂がかなり試されるバンドでもあります。
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さて、まず言わせてください。
バンドっていくつも掛け持ちできるものじゃない。
それが俺の持論。
もちろん、タイミングや縁が重なると「ちょっとやってみようか」というノリで始まることもある。
でも本当に長く続けたいなら、本気になれるバンドはひとつでいい。
下手に数だけ増やしても、どこかに集中できないし、音にも魂が入らない。
バンドってのは、一人では絶対にできないことを、仲間とやるためのユニットなんです。
つまり「一人じゃ届かない場所に行くためのチーム」。
だからこそ、本気のバンドが一つあれば、それだけで十分なんです。
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で、よく聞かれます。
「何人からがバンドなんですか?」
俺はこう答えます。
2人じゃロックデナシ。
3人からがバンド。
2人だと、音の分厚さも、ケンカのバランスも、化学反応も足りない。
なんとなくまとまっちゃうから逆に面白くない。
ロックには、ぶつかり合いと爆発力がいる。
だから3人以上。これはもう俺の経験則から来てます。
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そして、バンドがちゃんと機能するためには、これも大事なポイント。
メンバーのスキルレベルが同等であること。
これは見落とされがちだけど、ものすごく大きい。
レベルが合ってないと、自分のプレイも活かせないし、空気も噛み合わない。
「お前に合わせるの疲れるわ〜」ってなったら、もう音楽どころじゃない(笑)
技術もセンスも、お互いを高め合える程度のバランスが大事。
その意味で、Newestの3人は絶妙です。
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メンバーを紹介すると:
グッチ(ギター)
もともと俺と2人でこのユニットを立ち上げた相棒。ギタリストとしての安定感と歌心を持っていて、リハでも本番でも安心して任せられる存在。最近はアレンジ力にも磨きがかかってきて、俺としてもかなり刺激を受けてます。
アーベン(ドラム)
ハモリーメンではベースを弾いているけど、このバンドではドラムを叩いてくれてる。マルチな才能の持ち主で、柔軟さとタイトなビートが売り。最初ドラムやるって聞いた時は正直ビックリしたけど、やってみたら完全に「あり」でした。
パンチーノ(ベース&リードヴォーカル=俺)
このバンドではベースとリードヴォーカル。全員ベーシスト出身という珍しい編成の中、俺が歌とベースのダブルで責任を持って引っ張っています。昔から「やるなら中途半端にはやらない」タイプなんで、このバンドでも全力投球。
ちなみに、グッチと最初は2人でギター弾きながらのユニットとして始まったんだけど、
やっぱりさっき言ったように**「2人じゃロックデナシ」**なんですよ。
で、アーベンを引き込んで3人編成になったとたん、音に厚みが生まれて、一気に“バンド”らしくなった。
ここからが勝負だなって感じてます。
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いまは新たな企画、**「The First Practice」というシリーズが進行中。
この名前、ちょっと意味深だけど、“初心に返る”**ってことでもあります。
技術や理屈を超えて、ただ音を鳴らす楽しさを追い求める原点回帰的なプロジェクトです。
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最後にひとつ、俺がいつも感じてることを。
「自由は束縛の中に存在する。」
何でもありじゃ面白くない。
制限があるからこそ、そこをどう突破するかに創造性が生まれる。
だからこそ、バンドという枠組みの中でやるロックには、ソロでは味わえない面白さがあるんです。
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というわけで、今日も俺たちはロックします。
この先どんな曲が生まれるか、俺にもまだわかりません。
でも、どこまでも本気で、自由に、束縛を楽しみながらやっていきます。
Stay Rock.
— パンチーノ