2025年8月15日金曜日

レコーディングの話

パンチーノの場合、これまでの録音スタイルはMTRやDAWのアプリを使うのが定番でした。パソコンやiPadでポチポチやって、あとからミックスして…という、いわゆる宅録派です。



でも最近ふと思うんですよね。
バンドでやるなら、スタジオに集まって、そのまま一発で録ってしまって、あとから必要な部分だけ編集する方が、結果的に効率がいいんじゃないかって。

なにしろ、今は「スプリッター」という便利な機材が普及してきました。これ、簡単に言えば、1つの演奏を同時に複数のトラックに分けて録音できる分配マシン。
昔はドラマーのキック、スネア、ハイハット…って全部マイクを個別に立てて、ケーブルの森を抜けてミキサーに突っ込み、さらに個別のトラックに録音、なんて手間が必要でした。

でもスプリッターがあれば、スタジオでみんなでガツンと演奏した音を、そのまま各楽器ごとに分けてパソコンやレコーダーに送り込める。
つまり「ライブ感」と「後からの細かい編集」の両立ができちゃうわけです。

うちのメンバーのアーベンも、このやり方の重要性をよく意識しています。
(まあ正直なところ、クリックに合わせるのがちょっと苦手という理由もあるんですけどね・笑)
ただ彼いわく、「クリックと一緒に演奏するのは、メトロノームに命令されてるみたいで気に食わない」だそうです。
アメリカ人の友達にこの話をしたら、「俺も奥さんの言うとおりに動くのは苦手だ」と返されました。うん、それは世界共通の悩みらしいです。

ビートルズだって最初期はほぼ一発録りでした。あのエネルギー感はやっぱり「同じ空間で同じ空気を吸って」演奏したからこそ。
技術は進歩しても、音楽の魔法は結局そこにあるのかもしれません。

ではまた
Stay Rock