今回は前回の電源話の続き…というより、音の出口=アンプの話です。
ライヴハウスで気の利いたところにはFenderの真空管アンプが置いてあります。
一方で、定番中の定番といえばどこにでもあるRoland JC-120。ソリッドステート(トランジスタアンプ)
ただ、俺的にはこの2つは同じクリーン系でもまったくの別物なんです。
フェンダーは“鳴らしてナンボ”のアンプ。
真空管の温かみとコンプレッションがあって、ピッキングの強弱にちゃんと反応してくれる。
つまり、“人間のタッチ”をそのまま音にしてくれる楽器みたいな存在です。
対してJCは“正確でクール”。
クリーンのアタックと解像度は高く、ノイズにも強い。
ただ、弾き手の癖や“アナログの温度感”は少し出にくい。
例えるなら、フェンダーがアナログカメラなら、JCはデジタル一眼レフ。
どっちが良いというより、目的が違うんですよね。
でも――
今の時代、アンプシミュレーター(アンプシミュ)がこの境界線をどんどん消してきています。
正直、今のシミュはすごい。
スタジオでJCしかなくても、アンプシミュを通せばフェンダーもマーシャルも、なんならAC30にも化ける。
時代はここまで来たか…と思いつつ、
「じゃあもう本物いらないじゃん」と言い切れないのがロックの面白いところ。
本物のフェンダーの前に立ったときの“空気の揺れ”とか“スピーカーの息づかい”って、
あれはまだAIもシミュも再現できない領域なんです。
(そのうちできるかもしれませんが、少なくとも俺の耳はまだ信じてる!)
だから最近は、
“JCしかない現場でも、自分の音を持ち込める工夫”を考えるようになりました。
シミュも便利に使うけれど、最後のひと押しは手で出す音。
結局そこが、アナログ時代から変わらないミュージシャンのこだわりですね。
余談ですが、フェンダーのアンプって、
ビートルズもアメリカ進出してから好んで使い始めたんですよ。
つまり、「アメリカの音」=ロックの理想形を追い求めた象徴でもあるんです。
ということで――
次回は、その「自分の音」をどう作るか?
パンチーノ流の“アンプとシミュのハイブリッド設定”を少し公開してみようと思います。
Stay Rock 🎶