2025年11月30日日曜日

🎸マイボード vs 簡易セットの続き — 俺流・アンプシミュの使い方

さて、前回は「マイボードを持ち歩くか」「簡易セットでいくか」という話を書きましたが、
今回はその続きとして 俺流アンプシミュの使い方 を少し公開します。

アンプシミュレーター(Line6、zoom、TONEX、iRig…なんでも)は、
実は“JC対策”として非常に役に立つんです。
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■ フェンダーがある現場 → シミュOFF

ライブハウスでフェンダーやVOXなどのクリーンアンプが置いてある場合は、
俺は アンプシミュをオフ にします。それを活かした方が絶対に良い。

JCのクリーンは硬すぎるし、マーシャルだと良い感じのクリーンが出しにくいので避けてます。

■ JCしかない現場 → シミュON

とはいうものの、圧倒的にJCが多いのが日本のライヴハウスの環境なわけです
JC120しかない現場では、アンプシミュを ON にして“自分のアンプの音”を持ち込む。

つまり、これが俗に言う JC対策(笑)
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■ Zoomユーザーなら分かるテクニック

Zoomのマルチを使っていた人ならわかると思うけど、
パッチをバンクごとに分ける、あの戦法です。

同じ音色(パッチ)を 丸ごとバンクAとバンクBにコピー しておいて、

バンクA:アンプシミュ ON(JC用)

バンクB:アンプシミュ OFF(フェンダー/真空管アンプ用)


この二刀流でどんな現場にも即対応できる。

昔使ってた 歴代ZOOM 505では空間系しか使えないくらいデジ臭い歪みは今はないので(笑)
結局これが一番しっくりきて、失敗しないです。


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■ 簡易セットでも“音の軸”は変えない

今は簡易セットで動いているけど、
アンプシミュの使い分けをちゃんとすれば、
マイボードに近い“自分の音”を作れる。

結局のところ、
どんな機材を使っても、音を出しているのは“自分” なので、
アンプシミュも“味付け+現場対応”の道具として割り切ると強い。


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ここからはアンプシミュレーターにちなんで、Beatlesのエピソードのオマケ。🎸ポールが弾いた “Taxman” のディストーションのリードギターの話をつけておきます。

ビートルズの「Taxman」といえば、
あの 鋭くて、太くて、ちょっと荒いあのギターリード。

実はあれ、
ジョージではなくポール・マッカートニーが弾いているっていうのは有名な話ですが、
さらに面白いのは その歪みの作り方。

結論からいうと——

🔥 ギター:Epiphone Casino

🔥 アンプ:Vox AC100(強烈な音量でオーバードライブ)

ポールはエピフォン・カジノを爆音で鳴らして、
アンプ自体を歪ませて録った “純アナログなオーバードライブサウンド”。


当時はエフェクターの選択肢がほとんどない時代なので、
“歪ませたければアンプのボリュームを上げる”しかなかったわけで、
Taxman のあの音は、まさに 原始力100% の歪み。

現代でいうと アンプシミュの「AC30 系を爆音設定」 に近いフィーリングですが、
アンプのスピーカーが悲鳴を上げる寸前の“暴れ方”が違う。

ポールらしい、
「良い音が欲しいから自分で弾く!」
というロックなこだわりが詰まっていますね。
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🎵 しかしこれも現代ならばアンプシミュで作れそうですね。

アンプシミュで AC30 系モデルを選ぶと、
Taxman のように アンプ本体が歪むタイプのオーバードライブ が再現できます。

つまり、
あなたが Zoom や Line6、TONEX とかを使うときに

Gain を上げるオーバードライブ ではなく

アンプの“Volume”を上げてオーバードライブさせる


この方向でセッティングすると、
Taxman の“荒いのに太くて芯のある”歪みに近づきます。

元ネタがアンプ直だから、
こういう“素で歪ませる系”の音はシミュでも気持ちよく出やすい。
アンプシミュレーターがあるといろいろ試して遊べます(笑)

今日はアンプシミュレーターのお話でした!

Stay Rock♥



2025年11月21日金曜日

ジョン・レノンも卓で歪ませた。俺はコンパクト2台で勝負する!

今回のブログは日記というより、今週末のセッションイベントに向けた準備ログになります。

今回はセッション会もあるのであえて身軽に“原点回帰”というか、コンパクトマルチ+コンプレッサーの2台だけでマイボードを簡易的に再現してみようかとスタジオで実験したりしています。もちろん、本物のマイボードのほうが音も太くて、ひらめいた音をそのまま形にできるんですが……

今回はこれだけでやります。

いつもはこれ
人間て便利でいると、工夫をしなくなります。機材に頼らない分、演奏力でカバーしようという気持ちも出てきて、これはこれで面白い流れになっています。

そして今回のマルチの相棒はアナログコンプレッサー。これは企業秘密ですが(笑)
これ、ただの補正役じゃなくて、味付けにも使えるし、ブーストアップにも使えるし、さらにヴォリュームを絞ればカッティングにも使えるという“三拍子そろった便利屋”なんです。パンチーノ的には、これをブースター代わりに使うのがミソですね。音の輪郭が締まって「これこれ!」となる瞬間があります。

あと、実はズームのコンパクトは初代505の時代から使っていて、ハモリーメン結成当初も中古で買った古いマルチ1個だけでライブしてました(笑)マルチの命はパラメータです。それは悟ってます。

おっさんになってくると、巨大なボードに高価なFXを組んでヲタク道を突き進むか、持ち物をなるべく減らして身軽に動くかの二択になってきますよね。気をつけましょう!(笑)

ただ、どれだけ身軽になろうとしても――やっぱり音にはこだわりたいんですよね。
結局のところ、どんな楽器やツールを使っても、最終的に音を出しているのは指なんです。どんなに最新のアンプシミュを使っても、求めているニュアンスがなければ意味がない。逆に、最低限のツールでも“その人らしい音”は出てしまう。

例えばBeatlesのレコーディングでも、ジョン・レノンが『Revolution』を録ったときの話が象徴的です。あの有名な超荒々しいファズトーン、実はエフェクターじゃなくて「録音卓を無理やり歪ませた」だけ。
普通エンジニアが止めるところを、
「いいじゃん、もっと歪ませようぜ!」
みたいなノリで押し切ったという、なんともビートルズらしいエピソード(笑)

つまり、機材よりも“こういう音にしたい”という意志のほうが音を決めるという好例なんですよね。

だから、原点回帰でコンパクトマルチとコンプレッサーの2台だけでも、やりたいことはだいたい形にできる。
「足りない機能は、自分の指でどうにかする」
そんな感覚がちょっと楽しくなっています。

Stay Rock♥


2025年11月16日日曜日

エフェクター話の続きと、今週末の10周年イベントについて

今日は前回の続き……と言いつつ、今回は少しだけ“現代アンプシミュ”の話を。

最近の Line6 や ZOOM のアンプシミュは、本当に完成度が高くて驚かされます。
昔のPOD世代からすると別世界で、まるで「アンプの魂まで吸い取ってきたのか?」という再現度。


そして意外に侮れないのが iRig。
スマホにつなぐだけで“あれ?これ普通に使えるじゃん”となる音質。
IK Multimedia といえばソフト音源のイメージが強かったんですが、今やハードのエフェクターも充実していて、IK専用のエフェクターなんかもあって実に便利。

ふと思うんですが、Beatlesのジョンとポールが現代の若者なら絶対こういうガジェット好きだったろうな と。
ポールは新曲のデモをiRigで作ってそうだし、ジョンは「便利すぎてロックじゃない」なんて言いながら結局使うタイプ(笑)


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さて――
いよいよ今週末です!

ハモリーメン結成10周年イベントが、
南浦和のスタジオパックス K6スタジオ にて開催されます。


しかも今回は Beatlesセッション同時開催!しかもワンコイン!500円で全部見れる!

これがまた面白い試みで、スタジオならではの“距離の近さ”を活かして、
参加者のみなさんと一緒に“実験的な音楽空間”を作っていく内容になっています。

ステージではなくスタジオだからこそできる、
音の混じり方や、その場で生まれるアイデアのキャッチボール。
10周年にふさわしい「一緒に作る」イベントになりそうです。

ハモリーメンを応援してくれている皆さんと、
そしてBeatlesを愛する仲間たちと、
“音そのものを楽しむ”時間を共有できたら最高だなと思っています。

もしスケジュールが合えば、ぜひお気軽に遊びに来てくださいね。
音の実験室でお待ちしています! 🎸✨

詳しくはこちら


次回は、アンプシミュとアナログエフェクターの使い分け、
パンチーノ流“現場対応のコツ”を少しだけ公開します。
お楽しみに。

2025年11月8日土曜日

🎸アンプとエフェクターの関係 〜フェンダーとJC、その違い〜

今回は前回の電源話の続き…というより、音の出口=アンプの話です。

ライヴハウスで気の利いたところにはFenderの真空管アンプが置いてあります。

一方で、定番中の定番といえばどこにでもあるRoland JC-120。ソリッドステート(トランジスタアンプ)
ただ、俺的にはこの2つは同じクリーン系でもまったくの別物なんです。

フェンダーは“鳴らしてナンボ”のアンプ。
真空管の温かみとコンプレッションがあって、ピッキングの強弱にちゃんと反応してくれる。
つまり、“人間のタッチ”をそのまま音にしてくれる楽器みたいな存在です。

対してJCは“正確でクール”。
クリーンのアタックと解像度は高く、ノイズにも強い。
ただ、弾き手の癖や“アナログの温度感”は少し出にくい。
例えるなら、フェンダーがアナログカメラなら、JCはデジタル一眼レフ。
どっちが良いというより、目的が違うんですよね。


でも――
今の時代、アンプシミュレーター(アンプシミュ)がこの境界線をどんどん消してきています。
正直、今のシミュはすごい。
スタジオでJCしかなくても、アンプシミュを通せばフェンダーもマーシャルも、なんならAC30にも化ける。

時代はここまで来たか…と思いつつ、
「じゃあもう本物いらないじゃん」と言い切れないのがロックの面白いところ。

本物のフェンダーの前に立ったときの“空気の揺れ”とか“スピーカーの息づかい”って、
あれはまだAIもシミュも再現できない領域なんです。
(そのうちできるかもしれませんが、少なくとも俺の耳はまだ信じてる!)

だから最近は、
“JCしかない現場でも、自分の音を持ち込める工夫”を考えるようになりました。
シミュも便利に使うけれど、最後のひと押しは手で出す音。
結局そこが、アナログ時代から変わらないミュージシャンのこだわりですね。

余談ですが、フェンダーのアンプって、
ビートルズもアメリカ進出してから好んで使い始めたんですよ。
つまり、「アメリカの音」=ロックの理想形を追い求めた象徴でもあるんです。

ということで――
次回は、その「自分の音」をどう作るか?
パンチーノ流の“アンプとシミュのハイブリッド設定”を少し公開してみようと思います。

Stay Rock 🎶